結婚したからといって、何もかもがうまくいくわけではないのは、
結婚して数年以上が過ぎている人なら実感でわかるものです。

結婚そのものがうまくいかないケースがあるのはさておいて、
おたがい好きになって結婚して、その気持ちが持続していったとしても、
違う人間が同じ屋根の下で暮らしていく以上はささやかな衝突や問題がかならず出てきます。

ひとりの人間とひとりの人間の異文化衝突、それが結婚のもうひとつの側面です。

異文化衝突は、摩擦と言い換えてもいいでしょう。きっかけは本当にささやかです。

たとえば、トイレ掃除の仕方でふたりのあいだに摩擦が始まります。

妻は雑巾で掃除をし、夫は使い捨ての専用ペーパーを使います。

さて、どちらに合わせるのが正しいのか。
衛生的には夫のほうが正解ですし、経済的には妻に分があります。

いや待て、そもそも合わせなくたっていいじゃないかという意見があるでしょうし、
トイレ掃除をどちらかだけが担当すればいいと言う人もいるでしょう。

テレビや雑誌は、こんな場面でアンケートを取って答えを出したがります。
多数派はこちらでした、そんな感じで結婚生活をあれこれ語るのは、みんなにとって面白いからです。

でも、参考程度に面白がっておけばいいでしょう。結婚生活の本当の良さは、
自分たちだけの答えでいいってところです。

どうすればいいかは、常識や多数少数にとらわれなくていいんです。
ふたりで話し合って納得できれば、なにで掃除をしようがしまいが、だれにとやかく言われる筋合いはありません。

いっしょに暮らしていければ、それがなによりです。

結婚の良さは、じつはシンプルなところにあるのじゃないでしょうか。