結婚して良かったかと聞かれると、多くのご夫婦が「なんだかんだで良かったよ」と答えます。

人間心理は、長く使ったものや長期間体験した仕事や経験を、
肯定的に受け止める仕組みがあるといいます。

結婚はその最たる例で、結婚生活が長くなればなるほど、知らず知らず「いいものだな」と感じるのかもしれません。

かたや、新婚夫婦は当然「結婚してよかった」と口にするでしょう。

結婚からどのくらいまでを新婚と呼ぶかは、ひとそれぞれです。

おなじく人間心理でみると、おおよそ3年が新婚期間ととらえられ、
人によっては3年ほどでいわゆる「熱がさめる」ようになると考えられています。

では、3年が過ぎてなおかつ、心理的に「いいものだな」と感じるほど長期間ではないご夫婦は、どうなのでしょうか。

この時期、具体的には結婚して5年から10年ほどのあいだに、人は人生の大きな転機を多く迎えます。

仕事の転勤や異動、家の購入、子どもができる、親が高齢になる。

そんな時期を夫婦ともに乗り越えていくうちに、同志的な連帯感がはぐくまれ、
夫婦は家族になっていく。そんなことをいう人もいます。

自分が打ち込んできたものに愛着を感じるのが人間の心理なら、
結婚はただ良いことだけでは長続きしないのかもしれません。

おもしろいだけなら、楽しいだけなら、いずれはあきてしまい、打ち込む対象から外れてしまいます。

熱がさめてからも、転機をともに乗り越えたから、
「なんだかんだ」良かったと思えるようになる。そのあたりに、結婚の妙味があるのではないでしょうか。